お世話になっております。
A-クラス総合調査事務所の探偵Bです。
今回は、前回にオイル上がりの1ZZ-FEエンジンより摘出したバルブを使って、巷にあふれているガソリン添加剤たちの比較をテストしていきたいと思います。
だって、ガソリン添加剤って定番の物から聞いたことのないよく分からない物までいっぱいありますもんね…
正直、各メーカーが色々な効果を謳われていますが、実際に「そんなうまい事エンジン内の汚れが落ちるのか?」ってのが本音ではないでしょうか?
いくら高価なガソリン添加剤を入れても、エンジン内で効果が出ていなければ悲しすぎますし。
題して
探偵B的 ガソリン添加剤の効果を比較実験
前回のおさらいになりますが、各バルブの汚れ具合をご紹介いたします。
私の「オイル上がり」を起こしたエンジンの汚れはえげつないですが、普通のエンジンの中だって4,5万kmぐらい走っていると結構汚れてくるんですよ。
「1番インテークバルブ」カーボンの付着具合
バルブヘッド部分にそこそこ何層にもカーボンが付着してます。
燃焼室内でオイルがガソリンと一緒に燃焼した証でしょうか。
バルブの傘の部分は4気筒ともそれほど汚れていません。
って事は、やっぱり燃焼室内での異常(オイルリング不良によりクランクケース内からのオイルの混入)なんでしょうか。
「2番インテークバルブ」カーボンの付着具合
なぜか2番のバルブが一番きれいなんです。
正直、「なぜ?」って感じです。
バルブヘッドの刻印が唯一読めるぐらいカーボンの付着が少なかったです。
2番ピストンのオイルリングが唯一固着せずに頑張っていたのでしょうか?
「3番インテークバルブ」カーボンの付着具合
1番よりカーボンの付着が多い印象です。
もはや「悲劇的」とも思えるほど見事な汚れ具合。
もう悲鳴を上げたくなるレベルですね…オエーッ
何層にもカーボンが付着して、えげつない事になっています。
自分の乗ってる車のエンジン内が「これ」では精神衛生上悪いですよね…
「4番インテークバルブ」の汚れ具合
3番のバルブに勝るとも劣らないほどカーボンが付着具合。
個人的には、3番と4番のカーボンが酷いように思います。
スロットルバルブから遠いからなのでしょうか?
カーボンの付着具合で言うと、3番>4番>1番>2番シリンダーって感じです。
そして
今回の比較実験に使用するガソリン添加剤たち
昔から探偵Bは、結構こういう
- ケミカル製品というか
- オカルトグッズというか
- プラシーボ効果で一時的に気持ちよくなれる製品というか
添加剤ものが大好きで、気が向いた時によく車に入れていた記憶があります。
では、今回ご参加いただくガソリン添加剤の皆さんです。
「ワコーズ フューエルワン」
皆さんご存知、ガソリン添加剤と言えば、ワコーズ フューエルワンと思っている方も多いのではないでしょうか?多くの車好き、バイク乗りたちの愛される添加剤の代名詞。
ガソリンに添加するだけで燃焼室・吸排気バルブ・インジェクターなどに堆積したカーボン・ワニス・ガム質などを除去し、新車時のエンジン性能を取り戻すそうです。
楽しみですね?
私の期待度No1
探偵B「ヤマハ PEAカーボンクリーナー」
これもバイク乗りたちに支持されるガソリン添加剤の代表格。
以前に試した「スバルPEAカーボンクリーナー」と同じく、特殊PEA(ポリエーテルアミン)が使用され、しかもこれを極めて高純度に含有する本商品はエンジン内部の燃焼室、吸気バルブ、インジェクター等に固着したカーボン堆積物(カーボンデポジット)を効果的に洗浄・・・・
と説明文に掛かれています。
カーボン洗浄力の効果が期待できますね?
個人的には、スバルPEAカーボンクリーナーを今回も使いたかったのですが、
- たまたま近くのホームセンターで売っていた
- 今まで見たことも使ったこともない添加剤
って理由でこのヤマハ PEAカーボンクリーナーを大抜擢。
「シュアラスター LOOP スムースショット」
40代以上の男性ならご存知の「シュアラスター」。
今回はカーワックスではなく、ガソリン添加剤の登場です。
私がブログを熱心にやり始める前に「オイル添加剤 LOOP」をカローラスパシオで試しましたが、鈍感な私には効果を感じる事が出来ませんでしたが、シュアラスターのガソリン添加剤の方はどんな効果を発揮してくれるのでしょうか?
「W洗浄」の文字に惹かれて買ってみました。
今回の中では「ダークホース」的な感じでしょうか。
「呉工業 クリーナーキャブ」
KUREの「エンジンコンディショナー」は、もう「探偵B 御用達」と言っても過言ではないぐらいお世話になっていますが、今回はクリーナーキャブの登場です。
エンジンコンディショナーでは、インテークマニホールド内の汚れを確実に落とす効果を確認しましたが、このクリーナーキャブの実力はどうなのでしょうか?
キャブの清掃やインテークマニホールド内に直接吹き付ける以外に、ガソリンタンク内に注入する方法でも使えるそうなので「ガソリン添加剤」の一種として選択。
なんてったって「どこホームセンターでも手に入りやすい」のと、その「安さ」が強みの添加剤?だと個人的に思います。
ガソリン添加剤の比較方法
一応、ガソリンを混ぜて漬け込むか、原液のまま漬け込むか迷ったのですが、原液にある一定期間漬け込むことにしました。(ガソリンは火が出ると怖いですからね…)
比較実験は、A-クラス総合調査事務所の片隅で、ペットボトルの番号に同じシリンダー番号のインテークバルブを漬け込む感じでいきます。
2番シリンダーのバルブは、そこまで汚れていないので2番のペットボトルは3番シリンダーのもう1本のインテークバルブを漬け込みます。
- 1番シリンダーのインテークバルブ
- 3番シリンダーのインテークバルブ
- 3番シリンダーのインテークバルブ
- 4番シリンダーのインテークバルブ
となります。
各ペットボトル内には、バルブの他にカーボンの欠片も少し入れています。
後から思ったのですが、いまいち外から内部が見にくいので「ペットボトルより100均等で売っているようなガラス瓶にすれば良かったかな」と思います。
1番は「クレ クリーナーキャブ」
唯一のスプレー式。匂いがやばいぐらい強烈です。
きっと凄い薬品を色々使っているのでしょう…
個人的には期待度が少ないので、カーボンの付着が少ない1番のインテークバルブを投入。
2番には「WAKO’S フューエルワン」
我らがフューエル1。
この中では唯一色が着いていて、薄い黄色をした添加剤です。
3番は「ヤマハ PEAカーボンクリーナー」
KUREのクリーナーキャブ同様、透明色ですが、少しドロッとしてて粘度が高い感じです。
クリーナーキャブの次に匂います。
今回は、1番酷くカーボンが付着している3番のバルブを、期待値の高い「フューエルワン」と「ヤマハPEAカーボンクリーナー」に入れる事にしました。
4番「シュアラスター スムーズショット」
無色ですが、ヤマハPEAカーボンクリーナーに比べると、シャバシャバした感じで臭いも気にならないレベル。
期待度がそれほど高くないので、3番の次に汚い4番のインテークバルブを放り込みました。
9月23日 16:30 ガソリン添加剤の比較実験を開始
いよいよ始まりました。
これから定期的にレポートをお送りしたいと思います。
開始1時間後の効果を比較
変化がありました。
事務所内に悪臭が広がり、各所からクレームが来たのでサランラップで蓋をしました。
冗談はさておき
クリーナーキャブの効果(1時間後)
透明から少し茶色く変色してるように見えます。
さすがは我らが「呉工業 クリーナーキャブ」
フューエルワンの効果(1時間後)
元から色が着いているので、正直わかりにくいです。
あまりカーボンが溶けだしているようには見えないですね。
ヤマハPEAカーボンクリーナーの効果(1時間後)
これも若干茶色く変色しているように見えなくもないですが、気のせいかもしれません…
画像では少し変化はわかりづらいですよね?
シュアラスター LOOPスムーズショットの効果(1時間後)
透明から茶色く変色し、カーボンの破片の周りがグラデーション模様に。
気のせいではなく、カーボンが溶けだしているように見えます。
4つの添加剤の中では、このシュアラスターのスムースショットが一番「カーボンを落としている感」が出ています。
正直意外です。
6時間半後のガソリン添加剤たちの様子
クレ クリーナーキャブ変化(7時間後)
最初に薄く変色して以降、あまり変化がないように見えます。
ワコーズ フューエルワン効果(7時間後)
正直、最初からあまり変化がないような…
がんばれ!フューエルワン!!
ヤマハPEAカーボンクリーナーの効果(7時間後)
ん~わからん
画像で判断ください。
私の老眼には「最初から何も変わってない」ように見えてなりません…
シュアラスターLOOPスムーズショットの効果(7時間後)
1時間後と7時間後とでは、正直画像を並べて見てみないと分からないレベルのような気もしますが、これってカーボンを溶かしていますよね?
本日はこれで帰ります。
お疲れさまでした。
ガソリン添加剤の比較実験はもう少し続きます。
よければご覧ください。
コメント